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ae.ao

天網恢恢

5/4

なんかみんなどうしようもなく好きなものあって羨ましいなヒーロー映画とかギターとか 長いことバンドやっても一度もベース好きになれなかったしそもそも無性に好きってもんあるかな あったけどあんな風に話せなくて結局 本を読むことも好きだけど誰も本の話…

3/17

大学にいた頃は知りたいことなんかひとつもなくて、知ってることだけでどうしてか偉ぶっていたと思う。映画を見て本を読んで、それで友だちとあの俳優はどう、脚本がどう、この作家はすごい、あそこのスパゲティはうまい、そんなことばかり話してる。進んで…

3/6 惨めな日のこと

言い慣れた言葉が出てこなかったを初めて経験した。正確には、あらゆるタイミングで白々しく響く予感が結末まで教えてくれていたので口にするのが憚られた。馬鹿じゃないそれくらいわかる。だけど伝えるべきことはそれ以外になかったと思う。彼が同じように…

2/27

足の悪い老人が、昼過ぎに太ったビーグル犬を散歩させている。 子供の描いたようなデタラメな絵がプリントされた安いナイロンのアウターを着た少女が、120フィルムのプラスチック製カメラを構えて冴えない音のシャッターを切った。キッチュ・キッズはここ最…

2/24

映画や小説、演説や音楽に僕たちが見てるのは結局のところ「嘘つきかどうか」で、内容も何も本当のところで重くない。「正解かどうか」ももちろん関係ない。創った人が本当のことを言っているかどうかだ。どんなに無様でも本当のことを言った人の方が、隅々…

2/20先日の悲しい日のこと

安いぼろアパートに住んでいる。湿気がひどいこと以外特に不満はない。むしろ良いところがある。駅から近い。それに夜景が見える。 夜景はキレイという感じじゃない。ここは山を切り拓いた住宅街で坂が多く、細い道路に沿って家々が密集しているので実に生活…

2/19

突然心を鷲掴みにする何か、法則性の無い何か、これまで偶然発見出来ただけで、これからはどうかわからないことが不安だ。それは人生に意味とか喜びをもたらしてくれることもあったし、今もただ風に弄ばれるボロ切れのように引っかかりなびくだけで、何も与…

12/29

喪失感に名前をつけることが出来るのわたしまだ救いがある。 何時間も眠れない日は何か食べてその味を分析して余計なことを考えないようにする。甘い甘すぎる辛い苦い…

12/28

自分のこと割といいやつだって分かってる、そう思ってもらえるように努力しているし、誰かが嫌な思いをしないようにばかり考えて行動しているから。自分のそういうところが本当に卑怯で嫌だ。誰かの不本意な攻撃によりいつも被害者になることができるように…

11/19

生活はどうも難儀で気が滅入る。働けども我が暮らし楽にならず、隣の芝生は青い。 こんなに自分の生活だけで苦しく果たしてどんな芸術が生み出せると言うのか。 哲学者の母は奴隷制であると本で読んだ。 私は誰の母なのか。昔は、キリストにはなれそうもない…

ハーモニウムのゴハン私の読書遍歴

母は壁一面の本棚を絵本で絵本で埋め尽くすほど絵本が好きで、保育士になる前は絵本作家になりたがっていたが、食えないという理由で両親に反対され、絵本作家になる夢を諦めた。 絵本はよく読んだ。好きだった絵本は特にないが、島田ゆかのバムとケロシリー…

ふぐり丸たまお君の絶望と幸福

彼が私を嫌っているのは明白な事実である。 おそらく彼の幼少期に私が彼に対して行った一連の愛情表現がその主な原因である。例えば散策中の彼を無理に抱き上げて強く頰ずりしたり、首を掴んで布団の中に引っ張り込み湯たんぽとして活用したりといったことだ…

11/11

よくある話で田舎に生まれました。 父は町工場が経営するガソリンスタンドを辞め、町工場が経営する小さいショッピングモールの店長をしていました。ショッピングモールの機械を直していて頭に金具が飛んできて4針縫う怪我をした後に、私を中学へ迎えに来ま…

7/4

生きていることの方が不自然だ。不自然なことを続けているので大変疲れる。 何もかもを伝えずに分かり合ったようになって生きていけたならどんな気分だろう。最高なんじゃないかと思う。本当は? 生きている僕たちの本当とは何のこと何だろう。社会は、勝手…

6/22

僕は僕のことが好きなので自分を馬鹿だとか糞だとかは本当は思いたくないんだけど、誰かにそれを指摘される前に自分で自分を卑下することで万が一指摘された時用のショックを軽減しようとする試みをずっと続けていたら、いつの間にか本当にそうなってしまっ…

神話の話

まず初めにつがいの肉食獣がいる。彼らは避妊をしないので数え切れないくらいの子どもがいるはずだが、どこを見渡しても彼らの子どもは一匹として見当たらない。どこかへ行ってしまったのか、死滅したのかはわからない。ただこの世界には彼らと同じ生き物は…

5/24

心までかわいい女の子のことみんな大好きだよね。本当は弱虫で子どもみたいな男の子もみんな好きだよね。私も好きよ。

5/20

誰の心も動かさず誰の気持ちも揺さぶらないことを望んでいるはずなのに書きたいことばかりある。今日は授業でディスコミュニケーションという言葉ばかりが耳に入ってくる。コミュニケーション不全。でもぼくにはこれが自己療養のささやかな試みではないこと…

5/18

大学に行ってると自分の頭の悪さにがっかりする。毎日がっかりする。失われた情熱にもがっかりする。好奇心や探究心のなさにがっかりする。年号は頭を素通りしてる。20何年かそういったことを短期記憶で済ませてきたせいで脳みそはもう何年になにが起こった…

4/30

人生においてすり減らないものリストを作ろうと思ったら紙がなかったし、よく考えたら紙なんか必要なかった。

4/27

こうやってこのままクサい自我を失ったフリして生きていったら、最終的にどんな人間になるんだろう。 僕にとって先生は肯定の象徴だけど、先生にとっての僕もまた肯定の象徴なんだろうと思う。だって僕が先生を先生たらしめてる門下生なんだから。門下生のい…

4/25

ゴミでぱんぱんに膨らんだ燃えるゴミの袋を、燃えるゴミの指定日にゴミ置場に置くってことは簡単そうに見えて実に難しい。一人暮らしを始めて5年以上経つけど、僕がこれをうまくやれたのは数えるほどしかない。だけどこの間ただの紙切れだと思って捨てたもの…

4/24

僕には自信のあることが一つもない。これは胸を張って言える。これだけは誰にも負けないだとか、これだけは譲れないものというのが一つもない。誰にも真似出来ないようなオリジナリティもない。僕は自分の顔が美しいと思ったことがない。醜いと思ったことも…

4/23

自分自身が空っぽだと思ったことは実はまだ一度もない。途方もない、あるいは漠然とした、もしくは途方もないうえに漠然としている喪失感に出会ったこともまだ一度もない。 だけど思い返せば信じられないくらいたくさんのものを今までに失ってきたし、今手に…

4/22

真実はパチンコ玉のように事実を歪んで映している。誰にとっても必ず事実ほどつじつまが合わない。誰かと同じパチンコ玉を見つめても化け物のように奇妙にうねった自分が見える。創作という行為において大袈裟に言って絶望と希望があるとしたら、それは「誰…