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オーケー、ボーイズ&ガールズ

11/20 私を大事にしないなんて、バカね

 

常連客のおばあちゃんがそう言って肩をすくめてみせたので、僕は、はぁなるほど、そういう考えもあるなと頷いた。

僕は今本当は、「現代解釈:血を流す」ということについて書きたいのだけと、うまくかけないので惰性で日記を書く。

喋りたいことが喋れないので、こうして日記を書く。喋りたいことが喋れないので絵を描く。喋りたいことが喋れないので、曲を書く。僕は上手く喋れたなら、何もしなくて済むのに。何も出来るようにならなくて済むのに。別にそれでいいのに。

誰も傷つけず自分も傷つかないように喋る。解釈の余地が無いように圧倒的に優しい言葉に置き換えて喋る。結局何にも伝わらない。別にそれでいいと思うと、犠牲にしている自分に眠る前叱られて苛立つ。

あんたが引くせいで私はいつも我慢してるんだ!私を大事にしないなんて、バカね!

別にいいけどね、みんな気分が良いと、僕も気分が良いし…

その時々で伝えたいことはあるよ。怒り返したり言い訳したり、泣き言を言ったり誰かを責めたり、馬鹿にしたりしたいよ。でもそんなことしてその時だけ良い気分になって、誰かが嫌な気分になって、満足して、後悔するなんてアホらしいわ。ほら、またそんなことを言うから怒ってるわ。言い返して蔑みたいんでしょ?やんなさいよ!苛立つわね…

 

でも落ち着いて考えてみるとやはり僕が伝えたいことといえば君達が好きということだけだし、喋りたいのは調子はどうってことだけ。

具体的に言うと最近イルカにハマってる。イルカ好き。レモン色のイルカがいたら素敵だなと思ってる。イルカは素晴らしい動物。地球の長い午後にも出てきた、イルカとイカのキメラの王様。分かる。それぐらい魅力的。純粋脳を持ってる海の中の子ども。美しい。壁のない思考力と重さのない生活。綺麗な心と海の満ちた身体。僕も泳ぎが得意ならな…

ねえこれひどいね。ちっとも伝わらないね。僕がイルカを好きって思うこと。こんなふうに君たちにもちっとも伝わってないんだろうな。

でも分かる。僕の非言語が時々伝えてくれるように、日頃から素行に気をつけている。たまに成功する。それはとても嬉しい。言葉はいつも心に足りない。僕は本当に心から思うんだ、僕も、みんなも、健やかに笑って過ごせる時間が生きてる時間の中で1秒でも多いと良いなって。みんなというのは、僕の好きな人たちだけだけど。嫌いな人は知らない。でも僕に嫌なことしたから嫌いなんだ、それくらいの報いは受けるべき。僕に好かれたなら、こんなに毎日祈ってもらえるのに。

私を大事にしないなんて、バカね!