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オーケー、ボーイズ&ガールズ

12/15

 

昨日忘年会を兼ねた女子会に参加させてもらった。みんなかわいくて、洋服なんかはふわふわであんずジャムのような匂いがして、とてもいい気分だった。

彼女たちの話す言葉はラムネ菓子みたいに口の中で溶けて、僕はなんだか頭の中にピンクの霧がかかったようになって、物事がうまく考えられなかった。けれど考えなくても彼女たちは笑ってくれるし、許してくれた。

 

外に出ると寒くて驚いた。どちらかが嘘のように思えた。

 

前にも日記に書いたけれど、僕はおしゃれがうまく出来ないわけで、彼女たちをうっとり眺めて憧れた2時間だった。

 

たとえば指輪。今日買った指輪をしていた子、手が小さくて、白くて、指輪は三連でキラキラしていた。

たとえばプロポーズ。たとえば白いセーター。折れそうな手首。首を傾げて笑う時の声。優しい相槌…

女の子って本当に誰だって素敵だ。

時々お家で召使いのように働いて、いいように身体を使われたって、こうして優しく笑ってくれるんだから…

 

昔彼女たちが雛菊で花占いをしたように、今彼女たちはいろんなものから彼女たちの大事な、白い花びらを引きちぎられていく。でも僕は知ってる。君たちっていつまでもかわいくて素敵だよ。

 

僕は貧乏を辞めたから、もう少ししたらきっとおしゃれをするよ。そしたら一緒にカラフルなカップケーキを食べに行こうよ。君の恋人の話を聞かせてよ。