喪失感に名前をつけることが出来るのわたしまだ救いがある。 何時間も眠れない日は何か食べてその味を分析して余計なことを考えないようにする。甘い甘すぎる辛い苦い…
僕にはリビングに一番近い部屋があてがわれていたが、曽祖母が死んだすぐ後に彼女の部屋に移った。和室の六畳間で、押入れの襖一面に描いた絵や好きな映画のポスターや広告を貼った。 冬は石油ストーブを焚いて沸かしたお湯で変なお茶を飲んでいた。姉がダイ…
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